いきなのガノタ夜話

おっさんが酒を片手に好き勝手ガンダムと自分のエピソードを語るだけ。

ほぅら、ガンダムだぞぉ。「…リ・ガズィじゃん」

どうも、いきなです。
自己紹介にも書いたかもですが、ガンダムが好きです。今でもガンプラ作ってます。私のファーストガンプラは、映画「逆襲のシャア」で登場したRGZー91『リ・ガズィ (Re-GZ)』でした。振り返るといい思い出です。

「いきな、プレゼント買ってきたぞ~」
「ありがとうお父さん!」
「ほら、ガンダムだ!」
「わー…嬉しい……」
https://www.amazon.co.jp/144-RGZ-91-%E3%83%AA%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%82%BA%E3%82%A4-%E6%A9%9F%E5%8B%95%E6%88%A6%E5%A3%AB%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A0-%E9%80%86%E8%A5%B2%E3%81%AE%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%82%A2/dp/B000IB0BOQwww.amazon.co.jp


-これはガンダムじゃない(リファイン・ガンダム・ゼータの略称なんて当時の私は知らない)。これをガンダムというくらいなら、他にもプラモあっただろ。確かに映画でアムロが最初に乗ってたけど、初めてファンネルがついたガンダムなのに。このリ・ガズィのガンプラだって、BWS(航空機形態になるヤツ)付いてないから、コレじゃない上にコレジャナイ!-

子どもながらにそんな事を思いながら、愛想笑いをしたものです。補足とすれば、当時はまだリ・ガズィのガンプラにはBWSが無く、あってもBB戦士に申し訳程度のバックパックと大差ないものしか有りませんでした。それだって、当時よりもまた後の話だった気がします。そもそもプラモデル自体が"いろプラ"と呼ばれるパーツに色が着き始めた頃で、マスターグレード(以下MG)とかハイグレード(以下HG)なんてグレードもまだ世に出てませんでした。で、書いてて思ったんですが、そんな時代背景だからこそ私の親も、

-プラモデルって小学校低学年にはまだ難しいかもしれないが、試しにやらせてみるか。値段も手頃でガンダムっぽいからこれでいいか-

とか、思ったんでしょう。それなら、幾つか買ったら一つの巨大ロボになる戦隊モノの食玩でもよかった気が……いやいや、親心を疑うまい。ですがそんなワケで、一番欲しいモノを、一番欲しい時に、一番贈ってほしい人が、くれなかったのをグッと飲み込む代わりに、リ・ガズィが大嫌いでした。そりゃもう無視ですよ無視、シカト。初代Gジェネ(PS)でも用が済んだら、ポイですよ。スパロボでも次の機体が来たら倉庫行きで、ケーラはジェガンで頑張ってですよ。そういや、スパロボでケーラって言えば、<b>Rでなんで殺した!? 言え!</b> いや、原作では死ぬけど、だからこそ殺さないでほしいというか、<b>MSに逆恨みはあるけどパイロットには無いんだよ、一緒にサラダ食べたいじゃない!</b>

話が逸れました。
しかし、時が経ち、どこに出しても恥ずかしい立派なガノタに成長した私を、リ・ガズィを、救ってくれたのは<s>皇潤</s>、友達でした。

「いきな、誕生日プレゼントだよ!」
「わー、ありがとう、箱でか!」
「ほら、ガンダムだよ!」
「わー…嬉し、あれデジャビュ?」

箱の中身は<s>皇潤</s>MGリ・ガズィ。
www.bandai.co.jp

「コレジャナイ!! コレジャナイヨ、ガンダムじゃないヨ、ガンダムじゃないんだヨー!」
私は歓喜の声を上げました。私のリ・ガズィの話を知ってる友人がワザと買ってきたのです。互いに大学生です。大人の階段も手前です。ここは素直にありがとう、って言うことにしました。
「ワザとか手前この野郎! コイツ(MGリ・ガズィ4320円バンダイ調べ)のビームサーベル、尻にブッ刺してやろうかぁ!」
真っ赤になって喜ぶ私を友達は大笑いです。まあ、さらにその箱の下にMGのνガンダム(参考価格5400円Amazon調べ)が有ったのは、合わせた額がデカくて引きましたが。
https://www.amazon.co.jp/%E5%9C%B0%E7%90%83%E9%80%A3%E9%82%A6%E8%BB%8D%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%97%E5%B0%82%E7%94%A8%E3%83%A2%E3%83%93%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%84-RX-93-%CE%BD%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A0-%E6%A9%9F%E5%8B%95%E6%88%A6%E5%A3%AB%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A0-%E9%80%86%E8%A5%B2%E3%81%AE%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%82%A2/dp/B00030EVIOwww.amazon.co.jp


で。ネタ(にしては金額が…)でもらったMGリ・ガズィ。正直、ちょっとなぁーと思ってたのですが、箱を開け、ランナーを見て、制作意欲が沸かないはずが無い。「作るぞ」と思った時にはもうできあがっていました。没頭しすぎて、くれた本人も引いてました。意趣返しですね。わかります。そして、一度作ってしまうと、愛着が湧いて我が子同然ですよ。改めて見ると、配色が面白くて、メインカラーが緑とも青とも言えない感じで、基本はライトグリーンと言ってもいいのでしょうが、要所要所のパーツが青いので、一つの色で表そうとしたらちょっと悩む巧妙な色使い。どれだけ武装を仕込んでたのかと突っ込むほど、あちこちに見え隠れする武装。TVシリーズならまだしも、劇場版しか登場しないMSが、これほどしっかりした武器を搭載しているとは。なまじ知らなかった分、一緒に作ったνガンダムより新鮮で、出来栄えも本来好きだったはずのνガンダムよりキレイに仕上げました。それもそのはず、スミ入れとトップコートを施すという初心者入門テクを初めて実践して、さすがのνガンダムも素組みでは見劣りするというもの。例の友人は後に「余計なモノを与えてしまったかもしれない。オレのせいで、いきなは帰ってこれなくなった」と頭を抱えました。独特な祝福のポーズだなと思いました。

こういったエピソードもあり、改めて私がガンダムを語るには「1」にふさわしいと思います。そう、ガンダムを順番通りでなく、私の思いの丈だけが順序作る、いきなの「ガンダム夜話」。おっさんが酒を片手に好き勝手ガンダムと自分のエピソードを語るだけ。

では、このシリーズ進めていきます。よろしくお願いします。